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「エンジニアはメンタルが弱い」なんて嘘!プロマネが行うべき3つのメンタルヘルス対策

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鬱や適応障害で休職を余儀なくされるエンジニアは少なくありません。

その原因を「エンジニアは元々メンタルが弱い生き物だから」と考えて、自分に責任のある問題ではないと開き直ってしまっているプロマネはいないでしょうか?

 

確かに内向的でコミュニケーションの苦手なエンジニアは多いので、非技術系の人間からすると、そう感じてしまうこともあるかもしれません。

 

でも、内向的であることとメンタルが弱いこととはまったく別の問題です。

内向的なエンジニアを見て、メンタルが弱そうという偏見をもってしまったら、それは本質が見えていないのかもしれません。

エンジニアが他の職種同様、あるいはそれ以上に抱えているプレッシャーを理解して、適切なケアをするようにしましょう。

エンジニアのプレッシャーを軽減し、気持ちよく働けるようにするのもプロジェクトマネージャーの職責です。

 

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リリースのプレッシャー

例えば、何ということはないメールフォームの改修リリースだったとしても、万が一ミスがあったときの影響範囲は甚大です。

問い合わせを獲得できなかった機会損失が全部その人の責任にされてしまいかねません。

<対策>

綿密なテスト計画を立案した上でそれに沿ってテストを行い、その結果をきちんと確認して責任を持ちましょう。

その上でリリース後に何かあれば、担当エンジニアの責任ではないということをちゃんと伝えるようにしてください。

 

24時間365日のプレッシャー

特にインフラ系のエンジニアが味わっているプレッシャーです。

時間を問わず監視ツールのアラートメールが届き、夜中にドキッとして目が覚める恐怖は半端ではありません。

営業系職種の方が、土日にクライアントから携帯の着信があってドキッとするのに近いものがありますが、それが24時間365日続いているようなものです。

<対策>

プロジェクトマネージャーがスケジュールをきちんと管理し、エンジニアがパソコンを持ち歩かず、携帯の電源を切って完全にオフになれる日を作るようにしましょう。

 

下流の不公平感

上流のスケジュールの遅れを吸収して頑張ったのに、不具合等が発生したら、下流工程を担当したエンジニアの責任にされてしまう理不尽なケースも少なくありません。

<対策>

下流工程のバッファが上流工程で食いつぶされないように、プロジェクトマネージャーは他部門やクライアントと戦ってでも現場のエンジニアにしわ寄せが行かないようにしましょう。

 

おわりに

エンジニアのメンタルヘルスは、エンジニア特有のプレッシャー等を理解しなければケアすることができません。

「エンジニアはメンタルが弱い」という偏見を捨てて、本質的なケアができるようになりましょう。

 

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