NASA版「プロジェクトマネージャー100のルール」から、Web屋のプロマネが参考にすべき教え
編集部のジェシカです。
みなさん、漫画「宇宙兄弟」を読んだことはありますか?
時期は違いますが兄弟2人とも宇宙飛行士になり….(ネタバレになるのでこれ以上は控えます)というお話です。
私はこの漫画が好きでずっと読んでいるのですが、この漫画を通じて宇宙飛行士になるまでの過程を知り、宇宙飛行士ってすごい人!宇宙に行くって大変!!と思いました。
宇宙飛行士のみならず宇宙事業をされている方々みなさんにリスペクトって感じです(笑)
宇宙事業は、莫大な費用がかけられた失敗の許されない究極のチームプロジェクトですよね。
そんな究極のプロジェクトを運用しているNASA(米国航空宇宙局)版「プロジェクトマネージャー100のルール」から、ジェシカの独断でWeb業界のプロマネやディレクターにも使えるルールをピックアップしてみましたのでぜひ参考にしてください!
(参照)
http:// http://gigazine.net/news/20140908-nasa-hundred-rules/
(原文PDF)
http://www.oliverlehmann.com/project-management-sources/Nasa-Hundred-Rules-for-Project-Managers.pdf
プロジェクトマネージャーとして
プロジェクトマネージャーはこれまでに自分のプロジェクトのために何かを作った政府関係者や業者のもとを訪ねて、相手先のプロジェクトマネージャーやチームのことを知っておくべきです。直接訪問して様子を見るというのは、自分が相手先の仕事に興味を持っていることを示す最良の方法であり、信頼関係を築くことができます。
クライアントや発注先と会うことはとても大切ですよね。
電話やメール、チャットやPJ管理ツールなどコミュニケーションをとる手段は増えていますが、面と向かって話して初めてわかることもたくさんあります。
また、ちょっとした雑談の中に問題解決のヒントが隠されているかもしれません。
成功しているマネージャーが優秀で、失敗しているマネージャーが無能、とは必ずしも言えません。成功や失敗には運が関わってきますが、幸運は熱心に働く有能なマネージャーに微笑みかけます。
過去の経験にとらわれず、熱い想いを持って仕事に打ち込むことは大切です!
メンバーについて
すべてを監視するのは不可能です。マネージャーが監視するのは「人」であり、彼らに「半端な仕事ではマネージャーは認めてくれない」と知らしめる必要があります。
自分の仕事もある中、メンバーの細かい仕事の内容まで把握するのは難しいですよね。 でも、一つでも半端な成果物を認めると、手を抜くメンバーが出てくるかもしれません。高度なレベルを求め続けることで、メンバーの士気を高められるでしょう。
個人的な時間は非常に大切です。注意深いマネージャーとして他人の時間の価値を理解してください。スタッフを不必要な仕事から守るのもマネージャーの仕事。
経営層やクライアントから無茶な依頼が来たら、「本当にやる意味があるのか」「今のメンバーでできるのか」「できないならば、どうすればいいのか」などを協議するのもプロマネの役目です。
また、プロマネが知らないところで過大な仕事を引き受けてしまうメンバーにも注意を払いましょう。 働く意欲が高い人なのでしょうが、そのせいで残業をしたり、本来やるべきタスクがこなせていなければ論外です。
何に集中すべきかきちんと諭しましょう。
仕事への意欲を高めるためには、よい仕事を割り振るだけではなく、時には褒めたり賞をあげたりすることも役立ちます。
マズローの欲求5段階説でも「承認欲求」がありますが、人間には他者に認められたいという欲求があります。
褒める・賞を与えるというのは、まさにこの欲求が満たされそうです!
人々が何かを行うのには理由があります。多くの人々はいい仕事をしようと思っており、いい仕事をしていない人の問題は「何が望まれているのか」を理解していない可能性があります。
指示を出しても、理解のレベルは人によって異なります。 仕事の内容や、やり方に疑問を感じる場合は個別にコミュニケーションをとって軌道修正するようにしましょう。
レビューとレポート
信頼がかかっているので、評価者から何かを隠そうとしないこと。穴ぼこがあろうと吹き出物があろうと全てをさらし、しかし言い訳はしないことが大切です。事実だけを提示してください。
隠し物もいつか明るみに出る日がきてしまいます。報告は怠らないほうが懸命です。
顧客
顧客は誰で、顧客が望むものは何なのかしっかりと頭に入れること。重要な点を変更した時は顧客と一緒にチェックします。
顧客の中には、システムの知識がない人がほとんどでしょう。
そういった場合、顧客の真の要求はなかなか言語化されません。 表面的な要求に惑わされず、本質的な要求を探りましょう。
プロジェクトマネージメントとチームワーク
1つしかピースがないのに、パズルのどこか識別するのが困難なように、情報不足のチームメンバーが間違った結論に達するのは当たり前のことです。
木を見て森を見ずでは、迷ってしまうのが当然。 全体像を把握するよう努めましょう。 また情報伝達にあたっては、少しの伝え漏れが大きな誤解を生むことも。
伝えるのではなく、伝わるコミュニケーションが大切ですね。
失敗の避け方・扱い方
成功するには失敗をためらわないことが必要ですが、回復する技術も学ばなければいけません。助けてくれる人を知っておくことも技術の1つ。
すべてのプロジェクトがうまくいくことはありません。ピンチの時に影からこっそり助けてくれる人を味方につけておくと心強いでしょう。
さいごに
NASのプロジェクトマネージャーとしての心得を読んで、他のビッグプロジェクトを行っている企業の心得も気になりました。
心得を作成しておくと判断に迷う時のバイブルになったり、新人が入ってきても指針の共有がすぐにできたりと、よいことがたくさんありそうですね。
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