プロジェクト管理ツール【マンモスプロジェクト / Mammmoth Projet】レビュー・評価・口コミ
パラダイスウェア株式会社が提供しているプロジェクト管理ツール「マンモスプロジェクト」の商用版がリリースされたので早速使ってみました。
同社が主催しているプロジェクトマネジメント勉強会「マンモスアカデミー」に僕も先日参加させていただいたのですが、そこで代表の橋本将功氏がこだわったとおっしゃられていたのは「プロジェクトの見える化」。
当たり前すぎることですが、それを当たり前に行うことが難しいのはプロジェクトマネジメントに関わる方なら痛いほどわかっていることではないでしょうか。
プロジェクトの見える化の難しさは僕も日々の実務で感じているところです。
見える化が難しい理由は、大きく以下の2つに集約されます。
1.プロジェクトは生き物で、時間とともに変化する
2.プロジェクトは立体的で、見る角度によって姿が違う
マンモスプロジェクトでは特に、「2.見る角度によって姿が違うという点」を4つのビューによって解決するツールだなと実際に触ってみて感じました。
マンモスプロジェクトの4つのビュー
マンモスプロジェクトには、以下の4つのビューが用意されています。
- リスト
- カンバン
- プロジェクトマップ
- スケジュール
リスト
※スクリーンショットは公式サイトより引用しております。以下のスクリーンショットも同様です。
RedmineやBacklogをはじめ、各種プロジェクト管理ツールと同様の標準的なビューです。
カンバン
カンバンビューは、株式会社スキップフォワードが提供しているタスク管理ツール【Jooto / ジョートー】が有名ですね。
Jootoは小規模なプロジェクトで以前私も使ってみたことがありますが、タスクのステータスが視覚的にわかりやすくとても便利でした。
ただ、ビューがカンバンのみであることから中規模以上のプロジェクトで膨大なタスクを管理するには向かないように感じています。
プロジェクト管理ツールというよりはタスク管理ツールで、個人や小規模プロジェクト、あるいは定型業務の管理にはマッチしそうです
※使ってみたのがだいぶ前なので、もしかするとその後改善されているかもしれませんが・・・。
マンモスプロジェクトにも同等のカンバンビューが実装されています。
マンモスプロジェクトでは、リストビューや次に紹介するプロジェクトマップビューと連携してカンバンビューが利用できるため、タスクが膨大な場合でもストレスなく活用できるのではと思っています。
この点は、引き続きもう少し使い込んでみながら操作感を試してみたいと思っています。
プロジェクトマップ
これがマンモスプロジェクトの最大のポイントではないでしょうか。
各タスクの前後関係や並列関係が見事に見える化されます。
インターフェースもとてもよくできていて、ドラッグ&ドロップによって依存関係の設定が可能です。
これまでなかなかブラウザ上で表示できるツールがなかったスケジュールネットワーク的なものを表示でき、プロジェクト実務で重宝しそうです。
スケジュール
日付を指定したタスクがカレンダー形式で表示されます。
ガントチャート表示ができないので一覧性という観点で少し残念ですが、そのうち機能追加されたらいいなぁ。
でも、ガントチャートは使えないと同社運営のメディアで言い切っているので、そもそもの設計思想として今後もガントチャートは提供されないのかもしれませんね。
気になる料金は?
料金はユーザー数ごとの課金で、1ユーザー500円/月です。
編集権限のない閲覧のみのユーザーの場合は無料で使えます。
最後に
マンモスプロジェクトは、クリティカルパスを可視化できるツールがこれまでなかったという不満がプロダクト開発の背景にあるそうです。
クリティカルパスやクリティカルチェーンマネジメントの重要性については本ブログでも何度か書かせていただいているところですが、確かにそれを現場でサクサク運用できるツールがないのが事実。
そういったマネジメント手法に関心のある方は、是非一度マンモスプロジェクトを使ってみてはいかがでしょうか?
クリティカルパスやクリティカルチェーンなどの管理手法に関心のあるプロジェクトマネージャーの方にはこちらの記事もオススメです。
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