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話すほどに課題が明確になっていく – コーチング受講感想(34歳 SEOコンサルタント)

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coach4pmのコーチング受講者であり、僕のビジネスパートナーである方からコーチング体験談を寄稿していただきましたので、本ブログにて公開させていただきます。(^○^)

 

自己紹介

岡崎良徳と申します。

SEO対策会社のユナイテッドリバーズで役員を務めています。

小さな会社ですから、役員と言ってもバリバリのプレイヤーです。

SEO施策の立案、実施のディレクション、外注パートナーとのやり取り、Webサイトやコンテンツの企画・制作など、さまざまな業務を行っています。

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受講の目的/期待効果/きっかけ

coach4pmのSEOコンサルティングをお引き受けしているので、サービス理解のため…というのも本当なんですが、最近案件が増え、また内容も多岐に渡ってきており、よくわからないもやもやというか、焦燥感・疲労感が募ってきていたのが受講の理由です。

 

期待する効果としては、客観的な視点から仕事の棚卸しをした上で、課題の明確化し、打ち手を考えるといったことができればと思っています。現状がよく見えていないのが前述の問題の最大の原因かと漠然と考えているので…。

 

受講前のコーチングへのイメージ

前職がけっこう大きな会社でしたので、部下をマネジメントするためのコーチングスキルを身につけるための研修を受けたり、逆にコーチングを意識したマネジメントを受けることもありました。

そのため、コーチングとはメンバーのモチベーションを高めたり、効果的に教えたりするためのテクニックというイメージを持っていました。

 

そのせいか、コーチングは自分が使うためのテクニックであって、自分自身がコーチングを受けるにあたってあまり具体的なイメージはわかなかったというのが正直なところです。

 

また、コーチングって「前向きになろう」とか、「人生を幸せにしよう」とか、そういうちょっと宗教がかったアプローチでやっているところが多くて、なにやら胡散臭いイメージを持っていたのも否めません。

 

※後で知りましたが、そういうのは「ライフコーチング」と言って、ビジネスコーチングとは目的や方法が異なるもののようです

 

コーチングが目指すのは「行動変容」

第一回のセッションはSkypeで90分でした。日中は時間を取るのが難しいので、平日夜の20時からお願いをしました。

 

セッションの相手になってくれる倉田さんは非常に柔らかい印象の方で、まずはコーチングとはどういうものなのか、オリエンテーション的なことからスタートしました。ソニーでエンジニアやプロジェクトマネージャーを勤められていた方なので、カッチカチに硬い人なのかなと先入観を持っていたのでちょっと意外でした(笑

 

倉田さんによるコーチングの定義をまとめると、以下の3点に集約できそうでした。

  • 秘密厳守
    • 安心して何でも話せる
  • ゴールは行動変容
    • 意識の変化はゴールではない。あくまで現実の行動が変わることがゴール
    • 毎回宿題を設定しながら、セッションを繰り返して1歩2歩と進んでいく
  • 主人公は受講者
    • コーチが具体的な施策を示すなどといった誘導はしない
    • コーチが行うのはあくまでも手助け

 

トリビアになりますが、コーチの語源は「幌馬車」なのだそうです。

コーチは御者でもなく、馬でもなく、あくまでも「馬車」。方向を決めたり、車を引くのはあくまでも受講者であって、コーチは雨風を防いだり、荷物をたくさん運べるようにしたりする役割とのことでした。

なるほど。

 

ゴールが行動変容に置かれているところもいいですね。

意識だけ変わったところで、行動が変わらなければ問題解決なんてありえないわけで。

 

話しているうちに課題が明確になっていく。

オリエンテーションの後は、中長期の目標のヒアリングから入りました。

 

中長期の目標とか、社長と飲みながら話すことは時々あるんですが、素面で関係者外の人に説明することなんてないので、「無謀なことを言っているじゃないか」と思われそうで冷や汗でした。実際には終始にこやかに聞いていただけて、そんな心配は杞憂だったんですが(笑)。

 

次に、それに向けて必要なことや、阻害している課題のヒアリングです。

とりとめもなく話してしまったんですが、倉田さんとのやり取りを重ねるうちにだんだん明確になってきました。

なんか気持ちいい。

 

簡単にまとめると、私が抱えていた問題は以下のようです。

  • 業務が属人化してしまっている
  • スタッフに業務が振れず、このまま行くとリソースが不足する(というか、すでに不足気味…;)
  • スタッフの教育体制の整備、属人化している知識・ノウハウの可視化、業務の定型化が必要

 

あれもこれも問題だと悩んでいたんですが、整理してみるとずっとシンプルでした。

ノウハウ以前に課題の可視化が大事だって話ですね^^;

いや、もちろん各業務についてそれをやっていこうとすると膨大な作業量になるのですが。。

 

次回のセッションは約3週間後に設定し、それまでに課題解決に必要な施策を考えたり、実行したりすることを約束して第一回を終えました。

 

受講後のコーチングへのイメージ

受講前は精神論めいた話がメインなのかなあと思っていたのですが、実際にはそんなことはまったくなく、こちらが話す内容を聞きながら、曖昧な部分や説明が足りないところを深掘りして尋ねてくれるという流れでした。

そのやり取りを通じて、曖昧だった問題意識が徐々に明確になっていくという印象です。

セッションが終わった後は、頭の中がクリアになって、やるべきことを見つけられたと感じました。

 

倉田さんのおっしゃっていたことの中で印象に残っているのは、「プロジェクトは俯瞰する必要がある」という言葉です。

動いているプロジェクトのまっただ中にいると、つい目の前の問題やプロセスにばかり注意を引かれがちです。しかし、一歩引いた視点で全体を眺め、視野狭窄を防がないとずぶずぶと泥沼にはまってしまう…というわけですね。耳が痛い…;

 

コーチングのキモは、部外者に対してプロジェクトで発生している問題や課題を説明するというプロセスそのものにあるのかなと思いました。

関係者だと愚痴や批判と捉えられそうなことも安心して話せますし、暗黙知を共有していないので説明も丁寧にしなければいけません。この「説明」の過程で不明瞭だったものが明確に言語化されていく印象です。

 

第一回のセッションで頭の中はかなりクリアになりましたが、意識が変わっただけでは意味がありません。コーチングで得られた気づきを元に、解決策を実行していきたいと思います。

 

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